ヤングケアラーとは
障害や病気のある家族の「介護力」として介護・サポートを行っている18歳未満の子どもを指す。
介護のために学業に支障が出たり、進学や就職に影響が及ぶなど、問題が指摘されている。
問題は認知度の低さ
ヤングケアラーの認知度はいまだ低い。
2021年3月に発表された「ヤングケアラーの実態に関する調査結果」(文部科学省と厚生労働省)によれば、中学2年生の約17人に1人がヤングケアラーと報告された。
しかし、ヤングケアラーを知らないと答えた人は80%以上となっている。
そして自身がヤングケアラーだと自覚している子どもは約2%しかおらず、自身の状況を把握していないままケアをしているのが現状だ。
このように本人が無自覚のまま負担がかかっているにもかかわらず、家族のサポートに追われて孤立を深めているケースも少なくない。
障害福祉サービスや電話での相談支援などもあるが、この存在が知られていない場合も多い。
家族以外にもサポートがあることをもっと伝えていく必要があるだろう。
実態の把握と行政サポートの強化が急がれる。