イギリスで行われたSNSと若者の満足度調査について、興味深い結果が得られた。
これまでの研究では、SNSは子どもの精神衛生に良くないと報告されてきた。例えば11〜13歳の子どもを対象とした調査では、SNSに費やす時間が長いほど、生活の満足度が低いという記録が出ていた。
そして今回、研究チームは2011年から2018年に渡り、イギリスの72,000人以上を対象にした大規模な世帯調査を行った。
ここでは生活の満足度と、SNSで会話することに費やした時間数を記録した。
すると、15歳以下の世代はSNSの利用が増えるにつれて生活の満足度は全般的に低下した。
一方、16歳から21歳の回答者のうち、
「SNSを1日3時間まで利用している」と答えたグループは、SNSを全く利用していないグループや1日7時間以上利用しているグループに比べて、生活満足度が高いことがわかった。
この結果から、研究チームはSNSは思春期にネガティブな影響を与えるものばかりではないと結論付けた。
オンラインでの交流は、精神衛生にも良い面があるというのだ。
また、コロナ禍においてSNSの使用はさらに増えている。
研究チームは、SNSがもたらす精神面へのサポート・幸福度の変化についてさらに調べを進める。