○○がある人は気をつけて⁉花粉症の特徴解明！

日本国内での花粉症患者は約3,000万人ともいわれており、最も多いアレルギー疾患のひとつです。
現在も患者数は増加し続けており、今年になって花粉症になった人もいらっしゃるのではないでしょうか。

花粉症は鼻炎や結膜炎、皮膚炎など、様々な炎症を引き起こすのと同時に、発症年齢や重症度、どの程度治療が効くのかは、個人によって大きく異なります。
しかし、様々な症状がありながらも診療科ごとの連携は進んでいないため、最適化された花粉症の治療が進まないことが現在の課題となっています。

花粉症の原因としては、花粉と共に、大気汚染物質などの環境要因や、食事・喫煙などの生活習慣など複数が関連しているため、従来はこれらの特徴と花粉症の関連を明確に検証することができていませんでした。

そのため今回は、”アレルサーチ”というアプリケーションを用いて順天堂大学が、花粉症のある人の特徴や花粉症症状の強さなどを明らかにすることを目的に検証を行いました。

期間内にアプリケーションダウンロードし、同意を得た1万1,284人が対象となりました。
その大規模データを分析した結果、以下の特徴が判明したのです。

まず、花粉症の人とそうでない人を比較した結果、花粉症の人には以下の傾向があるようです。

次に、花粉症症状の強さに関する検証では、重症度の高い人の特徴として以下の傾向があると分かりました。

以上の結果から、今までは難しかった花粉症のある人の特徴や症状の強さに関係する特徴を明らかにすることができたと言います。

研究グループによると、今後さらなる研究を進めることで、花粉症の症状管理や重症化することを抑えたり、予防や治療が可能なアプリの開発を目指すとの事です。
国民病ともいえる花粉症ですが、研究が進む事で、花粉シーズンでも気にせず生活を送ることが可能になるかもしれません。