ついに男性用避妊薬を開発!?副作用は?効果は?

あなたはどのくらい避妊方法を知っているだろうか?

女性用の避妊法はピルを始めとして少なくとも6種類以上あるが、男性は2種類(コンドームまたは精管切除術)のみとなっている。
男性用の避妊薬はこれまでも開発を試みられてきたが、副作用があまりにも重いということで、断念されてきた。

そして今回、ミネソタ大学の研究により、雄マウスを対象とした非ホルモン性の副作用のない避妊薬の開発が行われた。

男性は心拍数1回ごとに約1,500個の精子を生成している。
この精子の大量生産には、ビタミンAが必要とされる。
そしてビタミンAはその他の体の機能に重要な成分だ。

雄マウスのレチノイン酸受容体α (RAR-α) タンパク質を標的とした実験を行った。
RAR-αは、精子形成に関与するビタミンAの一種と結合する。
研究ではRAR-αを無効にすることで、ビタミンAの他の機能を阻害せず、精子の産生に関わる部分のみブロックした。
これにより、精子の産生を低下させてマウスを不妊にすることが可能となった。

この避妊薬はマウスの精子数を減少させ、99%妊娠を防ぐことができただけでなく、大きな副作用も見られなかった。
研究チームは、年内にライセンスの取得と臨床試験の開始を目指している。

この開発は男性にとっての利益があるだけではない。

安全で効果的な男性用避妊薬によって、男女が避妊の責任を共有できることが期待できる。

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