高血圧は心臓や脳の病気の原因となるとされ、日々予防法や治療法か話題に上っている。
誰でも高血圧になる可能性があり、若者や中年の患者数は増加している。
そして今回、研究者らは「横になっているとき」と「立っているとき」の血圧を調査した。
これまでは、薬物療法中の 高齢者においてのみ、立ったときの血圧を測定していた。
そして通常、若年〜中年では,血圧は現在,横になった状態または座った状態でのみ測定されている。
そこで今回の調査は、イタリアで18歳~45歳の1,207人を対象とした血圧の調査だ。対象者は治療を受けたことのない高血圧症患者が選ばれた。
血圧の測定は、横になった状態で3回、立った状態で3回測られた。
合わせて尿と血液の採取、身体活動や生活習慣に関する調査も行われた。
そして測定後数年間に渡り、研究チームは被験者の追跡調査を行った。
すると、横になるよりも立っているときに血圧が高い参加者は、のちに心血管系や腎臓の疾患のリスクが高いことを発見した。
研究チームは、この体勢による血圧の検査により、将来的な疾患を予測・予防する方法の開発に役立つと述べている。