花粉症の人が激増の恐れ!?温暖化で花粉が増えることが判明

アレルギーといえば、多くの人が鼻づまりや目のかゆみ等の症状を想像しがちだ。
しかしアレルギーは気道に炎症を起こさせ、喘息などのより深刻な病気の原因になり得る。
実際、喘息を持つ患者が何らかのアレルギーを持っているという場合も多い。

そして今回、新たな研究により、温暖化は花粉の放出量を増やすということがわかった。

ミシガン大学によると、花粉が増える要因としては、気候が温暖化すると植物の開花が早くなることと、大気中の二酸化炭素により植物の花粉生成が促進されることが挙げられる。

研究チームが花粉の歴史的データを調査したところ、地域や花粉の種類によって気温や降水量が花粉の放出量に影響することが分かった。

年間の総花粉放出量は、季節変化と温度駆動花粉生産により15%~40%増加した。
さらに、大気中の二酸化炭素濃度が上昇すれば、2100年までに花粉の生産量が200%増加する可能性があるという。

また花粉症シーズンは、ここ数十年ですでに長期化してきている。
2021年2月の研究によれば、アメリカとカナダでは現在、1990年と比べおよそ20日早く花粉が飛び始めるようになり、約21%放出量が増加しているという。

また、従来は春には樹木(スギ、ヒノキ、ハンノキ)の花粉が増加し、晩夏〜秋にはヨモギやブタクサの花粉が増加するとされてきた。
しかし今後の可能性としては、これらの花粉が飛散する季節が夏に重なるため、アレルギーやぜんそくの患者の増加・症状の深刻化が懸念されている。

ボストン大学公衆衛生大学院は
「時間の経過と共に症状が悪化し、より多くの人が花粉アレルギーになるとともに、多くの薬が必要になる可能性が高い。」と警鐘を鳴らす。

症状のイメージから大したことないと考えず、診察を受けたりアレルギー検査を受け、深刻な症状を予防していくことが重要だ。

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