心臓病を防ぐ!?北欧料理を分析した結果

デンマーク オーフス大学をはじめとする研究者らの調査により、北欧料理は心臓病のリスク軽減に影響を与えることを報告した。

今回の研究は、2013年の北欧食(HND) の健康への影響を代謝分析を用いて、肥満及びメタボリックシンドロームの被験者200名を対象に行われた。

被験者はランダムに2つのグループに分けられ、一方のグループには北欧食(HND)に忠実な食事として、ライ麦や大麦などの全粒穀物、ベリーを始めとする果物、野菜の消費を増やすよう指示した。

そしてもう一方のグループには、精製白パンやパスタなどの繊維質が少ない小麦製品の摂取を指示し、野菜や果物の摂取を控えるよう指示した。
(※どちらのグループも摂取カロリーは同じ設定)

追能調査は最大24週間行われ、開始時と終了時、および12週に1回、血液と尿を採取した。

すると、2グループの被験者たちの体重に変化はなかったが、血液中の代謝物に違いが見られた。

特に北欧食を摂っていたグループの方が、もう一方のグループより中性脂肪が低くなっていることがわかった。

北欧食に含まれる脂肪分の多くは、オメガ3・オメガ6などの不飽和脂肪である。
この特徴から、今回の中性脂肪の違いが生じたと考察される。

また、北欧食に多く使われる野菜、全粒穀物、脂の乗った魚等は、動脈硬化や心臓病のリスクを下げるために有益とされている。

研究チームは、「今回の結果により、加工食品と動物由来の飽和脂肪が少ないことは、健康に非常に良い影響を与えられることが確認できる」と述べている。

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