食物アレルギーは子供の頃に発症した場合、
多くが成長に伴い耐性がつくことで原因食物が食べられるようになります。
しかし大人が発症してしまうと耐性がつきにくく、原因食物を継続的に避けていく必要があります。
しかし、このほどトマトなどに含まれる色素成分のリコピンが食物アレルギーを
抑える可能性があると発表されました。
これは十文字学園女子大学と京都府立医科大学などの研究チームによるもので、
アレルギーをもつマウスにリコピンを摂取させたところ症状が軽くなったのです。
リコピンはトマトや人参などに含まれている
赤色やオレンジ色の色素成分であることはご存知でしょうか。
研究方法としては
そのリコピンが含まれている餌を卵アレルギーのマウスに4週間与えました。
その結果アレルギー症状を弱める機能をもつ細胞が大腸の粘膜内で増加したのです。
また一方でアレルギーの発症時に増える物質の発生が少なく、症状が軽減されたそうです。
研究者によると、まだ動物実験の段階ではあるが、
人のアレルギー症状の予防や治療などにつながる可能性があるとしています。