VDT症候群というものをご存知だろうか。
現代社会では、多くの人が悩まされていると言っていい症状だ。
これは、PCやスマートフォン(Visual Display Terminals)を長時間使用することにより、起こる心身の不調のことを指す。
集中して画面を見続けるためにまばたきの回数が減り、ドライアイや眼精疲労が起こりやすくなる。
そして、長時間同じ姿勢でいることにより首こり、肩こり、腰痛などを引き起こしたり
精神面においては、不眠やイライラなどに悩まされる場合もある。
これらの症状を防ぐには作業環境を整え、姿勢が悪くならない工夫をする必要がある。
また、何より長時間連続して画面を見続けないように意識するのが重要だ。
改善へ向けた対策
厚生労働省の定めたガイドラインの中では、以下の対策が勧められている。
・連続作業は1時間を超えないようにする。
・作業中に1~2回の休憩を取る。
・次の作業までに10~15分間の休憩時間を設ける。
もちろん休憩中は眼を休めることが大切だ。
ストレッチやマッサージで顔・肩周りの血流を良くしたり
外の景色を眺めてピントを調整するのも良いだろう。
また、不眠などを起こしている場合は、次の工夫をしてみよう。
・布団に入ったらスマホを見ない。
・スマホを触っていいのは夜〇時まで、とやめるタイミングを決める。
もちろん不調が続いてしまい、自分自身でなんとかできないと感じたときは、クリニックやカウンセリングに相談するのが確実だ。
いずれにしても、「スマホの見過ぎだ」と軽く見ず、対策を取ることが重要である。