あなたは大丈夫?ー睡眠に悪影響を及ぼす勤務形態が判明!

夜間勤務や交代勤務などの不規則な生活リズムが、睡眠や健康に悪影響であることは想像に難くないでしょう。そうしたリズムの乱れは慢性的な睡眠不足を引き起こし、平日の睡眠不足を休日で取り戻そうとする”寝だめ”によって、平日と休日の睡眠リズムが乱れる「社会的時差ぼけ」も懸念されています。
しかしながら、勤務形態や勤務時間による悪影響についてはまだわかっていません。

そんな中、ドイツのボーフムにあるルール大学が夜間勤務者や交代勤務者の睡眠・覚醒データを調査しました。

研究内容

ドイツ国内の2箇所の向上に勤務する129人(内、117人が男性)を対象とし、期間中の勤務日が週5日未満の人などは除外し研究を開始しました。また、その129人を勤務形態と勤務時間帯別に以下の5つの群に分けて比較を行いました。

①12時間勤務・夜勤あり(47人)
②8時間勤務・夜勤あり(43人)
③12時間週末勤務・夜勤あり(11人)
④8時間勤務・夜勤なし(12人)
⑤常夜勤(16人)

その結果、全体の夜間や昼寝を含む平均睡眠時間はほぼ6時間程度と各グループの差は認められませんでした。しかし、就業日の睡眠時間を比べたところ、12時間勤務である①と③のグループでは5時間と特に短い事がわかりました。
また、睡眠負債(毎日の睡眠不足が”借金”のように積み重なり、やがて”負債”となり健康被害を及ぼすこと)については、夜勤のない④グループが1時間24分と最小であり、12時間勤務で夜勤のある①グループが3時間5分と最大だったのです。さらに、社会的時差ぼけ(平日と休日の睡眠時間の差)は、常夜勤の⑤グループが5時間8分と最大でした。

睡眠負債が続くと…?

睡眠負債は肉体的にも精神的にも疲労が蓄積されていきます。
最初の症状としては、記憶力や判断力が低下し、物忘れが多くなるのです。次第に身体の回復力や免疫力も低下するため、風邪や現在ではコロナウイルスなどを引き起こす可能性もあります。
また、夜中に何度も脳が覚醒するため、日中に活動する交感神経が休まらない状態となってしまいます。交感神経が活発になると、心臓が送り出す血液量が増えるので血圧が上がってしまいます。
夜中でも同じように血圧が高い状態になると、高血圧症や心筋梗塞・脳卒中になる可能性も考えられます。
勤務形態を変えることは中々難しいかもしれませんが、まずは生活習慣から見直してみてはいかがでしょうか。

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