皆さんは、野菜や果物を毎日ちゃんと摂取できていますか?
野菜や果物が健康にいいことはご存知かもしれませんが、精神面にも良い影響があると分かったのです。
研究の内容
オーストラリアのエディス・コーワン大学(以下、ECU)が発表した研究によると、果物や野菜(以下、FV)を多く含む食事をしている人はストレスが少ないことがわりました。
今まで、栄養が不足した食習慣ではストレスを感じやすくなることはわかっていましたが、FVの摂取量とストレスとの関係は明らかになっていませんでした。
そのため、ECU栄養学研究所のシモーネ・ラダベリ・バガティーニ氏らは、オーストラリアの25歳以上の男女8,689人を対象としたデータをもとに、FV摂取量とストレスレベルとの関連を調査しました。
その結果、1日に470g以上のFVを摂取している人は、230g以下の人に比べて、ストレスレベルが10%低いことが分かったのです。その傾向は、特に中高年において顕著であったそうです。
そのため、ストレスを少なくするには果物・野菜の摂取量を多くする必要があります。
ですが、具体的にはどのくらい摂取すればよいのでしょうか?
果物・野菜は1日にどれくらい必要?
厚生労働省が策定した「21世紀における国民健康づくり運動:健康日本21」や農林水産省の「食事バランスガイド」によると、果物や野菜摂取目安は以下の通りです。
・野菜・・・350g
・果物・・・200g
“g”表記ですとかなり多そうですし、イメージしにくいかもしれません。
ここで、それぞれの摂取目安量を記載してみました。
その通りに食べていくことは、中々難しいかもしれませんが、是非挑戦してみてください。
野菜350gを摂取するには・・・?
・中サイズのトマト半分【約70g】
・1回の食事で出される平均的なサラダ1皿分【約80g】
・大根など野菜の味噌汁1人分【約80g】
・ほうれん草のおひたし1人分【約80g】
・野菜たっぷりのカレー1人分【約140g】
・野菜炒め1人分【約140g】
など・・・
果物200gを摂取するには・・・?
・バナナ 1本【約100g】
・みかん 1個【約100g】
・キウイフルーツ 1個【約100g】
・イチゴ 6粒【約100g】
・りんご 1個【約200g】
・ぶどう 1房【約200g】
など・・・