永井先生が教える!ホスピタリストになる方法

「学会」「勉強会」という言葉は知っていても、実際にどんなことが行われているのかあまり想像がつかない、という方も少なくありません。
では医療現場では、実際にどんなことが行われているのでしょうか。

今回、永井友基先生にお話を伺いました!

永井友基先生

総合内科医
初期/後期研修医/コメディカルを対象とした勉強会を主催。
「当たり前のことを当たり前にできる医師」「みんなで楽しくhospitalistになろう」をテーマに日々情報を発信している。
YouTubeチャンネル「みんほす!」他。

―――先生は「教育で医療の質を高めたい」をもとにご活動されていますが、医療業界での「勉強会」とはどんなものなのでしょうか。

永井先生:

勉強会というのは、モチベーションの高い集団で自発的に自己研鑽のために行われていることが多いと思います。

指導医が研修医などに行うものもありますし、参加者が持ち回りで学習者の時もあれば発表者の時もあるというものもあるように思います。

テーマなどはそれぞれの勉強会ごとに決まっていると思いますし、規模も数人くらいのものから数十人規模のものまであるように思います。

―――有志の方々によって勉強会は開催されているのですね!それでは先生が「当たり前のことを当たり前にできる医師を育てたい」という目標を目指されるきっかけとなった出来事についてお聞かせいただけますでしょうか。

永井先生:

正しい医療、適切な医療が行われていない瞬間をこれまで医療現場で数多く見てきた経験から「当たり前の医療」つまり正しい医療を提供できる医療者を育てたいと強く思うようになったためです。

医師は多くの場合生身の人間、一人の人を相手に診療を展開するわけですが、あまりにも不勉強だったり、知識のupdateがされていない診療が行われてたりして、患者さんが不利益を被ることがあることがおかしいと思った経験が大きかったです。

―――現場でのご経験から、現在のご活動を始められたのですね!「コメディカルに知ってて欲しいこと」について発信されているとのことですが、実際にどのようなことを発信されているのでしょうか。

永井先生:

基本的にはみんほす!は初期~後期研修医向けの勉強会で、その中からより基本的な、現場で一緒に働く看護師、薬剤師、技師などのコメディカルにも知っていてほしいことも含めて発信しています。

例えば救急や急変の時には状態のアセスメントはもちろん次の検査や治療もわかっていてほしいですのでそのような内容が入っています。

本当は患者さんの診療に対する心構えというか向き合い方、プロフェッショナリズムとかメンタリティとかいいますがそういったところ発信していきたいですが考え方がいろいろあると思うのでSNSではやってません。

―――永井先生、本当にありがとうございました!

勉強は学生のうちに行い、現場に参加してからが本番。
そんなイメージを持っている人は少なくないでしょう。
しかし、現場に参加してからこそ、勉強して実際の業務に深く関わる新たな知識を身に着けるのがとても大切になってくるのです。
そして永井先生がおっしゃったように、アップデートも欠かせません。

「質の高い医療」の裏にある、先生たちのたゆまぬ努力の一端を垣間見ることができました。

永井先生は YouTube「みんほす!」やTwitterにて、「みんなで楽しくホスピタリストになろう」をテーマに発信されています。
ぜひチェックください!

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