自分の体調と血圧は大きく関係しています。
そのため、正確に血圧を測定することが大切ですが、正しい血圧の測り方が分かっていない方は多いようです。
そこで今回、ぷー先生にお話を伺いました!
循環器内科医
日々の診療中に思った医学知識を、閲覧者がインプットしやすい表現で発信している。
医師・メディカルスタッフに向けた知識コンテンツとしてのブログを運営。
―――正しい血圧の測り方をわかっていない方は多いものです。正しい数値を得るために、最も大事なポイントについて、ご教示ください!
ぷー先生:
ガイドラインの記載に準じまして
➀(前腕カフではなく)上腕カフの血圧計を用いる
買い替えまでは強く勧めていませんが、これから買う人は上腕カフ型を選択してもらっています。
➁座位1-2分安静後(座ってすぐに測ってはダメ)
2、3回測定して血圧が安定するまで測っていると、自然に1-2分経ちますね。そのように説明しています。
➂測定前の喫煙、飲酒、カフェイン摂取は禁止
コーヒーとかは意外に油断する人が多いです。
➃朝の測定はさらに条件あり
・起床後1時間以内
・排尿後
・朝食・朝内服前
これは、完全に守るのは難しいとも思うので、可能な限りこうするように伝えています。
特に、朝の内服をされてしまうと早朝高血圧(ないし夜間高血圧)の評価としてはまったくあてにならないので、そこだけは少なくとも守ってもらっています。
ガイドラインの記載に準じまして
➀(前腕カフではなく)上腕カフの血圧計を用いる
買い替えまでは強く勧めていませんが、これから買う人は上腕カフ型を選択してもらっています。
➁座位1-2分安静後(座ってすぐに測ってはダメ)
2、3回測定して血圧が安定するまで測っていると、自然に1-2分経ちますね。そのように説明しています。
➂測定前の喫煙、飲酒、カフェイン摂取は禁止
コーヒーとかは意外に油断する人が多いです。
➃朝の測定はさらに条件あり
・起床後1時間以内
・排尿後
・朝食・朝内服前
これは、完全に守るのは難しいとも思うので、可能な限りこうするように伝えています。
特に、朝の内服をされてしまうと早朝高血圧(ないし夜間高血圧)の評価としてはまったくあてにならないので、そこだけは少なくとも守ってもらっています。
測る時間帯や姿勢だけでなく、排せつや飲食も関係してくるというのは初めて知られた方も多かったのはないでしょうか!
先生の図解などを用いたご説明はこちら!
―――先生は患者さんとのコミュニケーションを重視されているとのお話を伺いました!
先生が患者さんと接されるとき、またアドバイスをされるときは、どんなことを意識されていますか?
ぷー先生:
コミュニケーションの“受け”の部分に共通項は多いと思うのですが、アドバイスのようにこちらからの“働きかけ”に関しては、患者さんの性格でやり方を変えています。
例えば、病状をとても重く受け止めて積極的協力的な患者さんは、自身で調べたりもしてくれます。
なので、こちらからの働きかけとしては、情報の正しさを大事にします。誤解している部分などもあるので、思い込みなくすようにやり方を修正したりします。
逆に、病状を軽視して非協力的な患者さんには、モチベーションを高めるために、治療の根拠を示しつつ、非協力的になる理由(めんどくさい、とか)をしっかり聴取します。
コントロール不良時に起きうるイベントを大げさに表現して、病気と真剣に向き合っていただくような誘導が大事になりますよね。
血圧測定を例にすれば、「正しく測定できるか否か」以前に、「習慣的に測定する」ということだけで、こちらとしては十分に助かることなので、目標設定は患者さんに合わせて変えています。
また、病状は軽視しがちだけど説明すれば協力的、なんて方もいます。そういう方は、繰り返しの病態説明をするだけでしっかりしてくれます。
人それぞれアドバイスで重視する部分は変わりますね。
ほとんどの患者さんに共通して意識している部分はそんなに多くなくて
・話を聞く、訴えの本質を考える
・ほめる
・笑顔で対応する
です。
コミュニケーションの“受け”の部分に共通項は多いと思うのですが、アドバイスのようにこちらからの“働きかけ”に関しては、患者さんの性格でやり方を変えています。
例えば、病状をとても重く受け止めて積極的協力的な患者さんは、自身で調べたりもしてくれます。
なので、こちらからの働きかけとしては、情報の正しさを大事にします。誤解している部分などもあるので、思い込みなくすようにやり方を修正したりします。
逆に、病状を軽視して非協力的な患者さんには、モチベーションを高めるために、治療の根拠を示しつつ、非協力的になる理由(めんどくさい、とか)をしっかり聴取します。
コントロール不良時に起きうるイベントを大げさに表現して、病気と真剣に向き合っていただくような誘導が大事になりますよね。
血圧測定を例にすれば、「正しく測定できるか否か」以前に、「習慣的に測定する」ということだけで、こちらとしては十分に助かることなので、目標設定は患者さんに合わせて変えています。
また、病状は軽視しがちだけど説明すれば協力的、なんて方もいます。そういう方は、繰り返しの病態説明をするだけでしっかりしてくれます。
人それぞれアドバイスで重視する部分は変わりますね。
ほとんどの患者さんに共通して意識している部分はそんなに多くなくて
・話を聞く、訴えの本質を考える
・ほめる
・笑顔で対応する
です。
―――患者さんの気持ちに寄り添った対応をされていることが、お話からも伝わってまいりました…!
先生はインフルエンサーとしてもご活躍されていますが、Twitterやブログなどでは、発信の際にどんなことを意識されていますか?
ぷー先生:
インフルエンサーを名乗るなどおこがましいですが、意識していることを述べさせていただきます。
まず、ブログとSNSで共通して意識しているのは視覚的、感覚的なわかりやすさ、です。
読み込めば最高の書籍、理解できれば最高の書籍などはごまんとあります。
それでも、私のような有象無象の説明が注目されるのは、反対にそれらの書籍が多くの読者に対して「読み込むのが大変」「理解しきるのが大変」だからなのではないでしょうか。
情報量が多すぎることや、体系的でない情報の羅列は理解が難しいため、臨床に落とし込むうえで重要な情報を残しつつもムダな情報は削ぎ、可能であったら視覚的に情報の体系化をお助けできるように表や図を使うようにしています。
医療業界のニッチな部分を埋める意味で、その点をアイデンティティとして意識しています。
ブログに関して意識していることは「需要」です。
基本的ブログ記事というものは、ネットの海を漂っているので、検索ワードによって見つかります。
その性質を考えたとき、検索ワードから需要を逆算した記事を作ることで、アクセス数が増えるように考えています。
例えば、「利尿薬 種類」と検索する人は、利尿薬の種類が知りたいのではなくて、「さまざまな利尿薬の特徴や副作用、使い分け方法」を知りたいのだと思うので、そのような内容の記事を目指す、といった具合です。
Twitterは、ブログや私というアカウント概念のマーケティングツールであると割りきって始めています。
それゆえ、私の価値を感じてもらえるように、わかりやすさを重視しており、重要な情報を見つければ、それをシンプルにキュレーションすることで、情報の発信元としての私をフォローすることに価値を付加するようにしています。
ただ、最近に関しては、医療業界の母数的にフォロワー数が頭打ちになってきているようにも思うため、専門的でクローズドなコミュニティへの移行なども考えてはいます。
インフルエンサーを名乗るなどおこがましいですが、意識していることを述べさせていただきます。
まず、ブログとSNSで共通して意識しているのは視覚的、感覚的なわかりやすさ、です。
読み込めば最高の書籍、理解できれば最高の書籍などはごまんとあります。
それでも、私のような有象無象の説明が注目されるのは、反対にそれらの書籍が多くの読者に対して「読み込むのが大変」「理解しきるのが大変」だからなのではないでしょうか。
情報量が多すぎることや、体系的でない情報の羅列は理解が難しいため、臨床に落とし込むうえで重要な情報を残しつつもムダな情報は削ぎ、可能であったら視覚的に情報の体系化をお助けできるように表や図を使うようにしています。
医療業界のニッチな部分を埋める意味で、その点をアイデンティティとして意識しています。
ブログに関して意識していることは「需要」です。
基本的ブログ記事というものは、ネットの海を漂っているので、検索ワードによって見つかります。
その性質を考えたとき、検索ワードから需要を逆算した記事を作ることで、アクセス数が増えるように考えています。
例えば、「利尿薬 種類」と検索する人は、利尿薬の種類が知りたいのではなくて、「さまざまな利尿薬の特徴や副作用、使い分け方法」を知りたいのだと思うので、そのような内容の記事を目指す、といった具合です。
Twitterは、ブログや私というアカウント概念のマーケティングツールであると割りきって始めています。
それゆえ、私の価値を感じてもらえるように、わかりやすさを重視しており、重要な情報を見つければ、それをシンプルにキュレーションすることで、情報の発信元としての私をフォローすることに価値を付加するようにしています。
ただ、最近に関しては、医療業界の母数的にフォロワー数が頭打ちになってきているようにも思うため、専門的でクローズドなコミュニティへの移行なども考えてはいます。
―――ぷー先生、本当にありがとうございました!
正しい血圧の測定方法、非常に分かりやすく参考になりました。
こちらを意識して習慣づけることで、自分の正確な血圧の数値を知ることが出来るのですね。
また、一人一人の患者と真摯に向き合う先生のお心がけや、情報を発信される際の「見る側」「需要」の視点を基にされた戦略も大変印象深い内容でした。
ぷー先生はTwitterや
ブログ「循環器Drぷーのコソ勉る〜む」
note「循環器Drぷー」
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