精神病になる!?思春期の「砂糖の摂りすぎ」がもたらすリスク

  • 2021年11月13日
  • 2021年12月18日
  • 精神科

誰もが必ず摂取している「砂糖」。
その砂糖で精神病になるリスクがある…と聞いたら、あなたは食べますか?

その元になった発表がこちらです。
東京都医学総合研究所の研究にて、思春期に砂糖を過剰摂取すると精神疾患(特に統合失調症と双極性障害)になるリスクが高まると判明したのです。
研究者はマウスに砂糖を過剰摂取させることで、脳の毛細血管障害があることを発見しました。
この毛細血管障害は統合失調症や双極性障害の患者さんにも、同様の状態が起こっていたようです

すなわち精神疾患の背景に、砂糖の過剰摂取による血管の障害が起きている可能性があります。
これによって、あらたな観点からの予防や治療法の開発が見込まれます。

統合失調症や双極性障害などの精神疾患は若くして発症し完治が難しいと言われています。
また、発症のメカニズムが特定できておらず、予防・治療法が確立していません。特に統合失調症は、生涯を通じて症状の進行が続くケースが多く予防・治療法の確立が強く望まれています。

砂糖を多く取り過ぎている方は、心の片隅にとどめておくといいのかもしれません。

医学用語集

※統合失調症
 考えがまとまらなくなる状態が続く精神疾患です。
思春期~40歳くらいまでに発症しやすく、約100人に1人がかかると言われています。

※双極性障害
 気分が高まったり落ち込んだり、そう状態とうつ状態を繰り返す脳の病気です。
思春期~老年期まで、幅広い年齢で発症する病気で、約100人に1人がかかると言われています。

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