初の「違法」精神科病院での身体拘束による死

精神科病院で亡くなった男性について、違法な身体拘束が要因であるとの判断が10月19日最高裁で確定した。

今回の男性のようなケースについて、精神科病院での身体拘束による死は問題が提起されてきた。
今回の判決は、初の最高裁で違法との判断となった。

欧米諸国と比較しても、日本の精神科病床数は最低でも圧倒的に多く、また、実際に実施された身体拘束の時間も、最長で年単位になるなど、他国に比べて長い。

今回の最高裁での判決が、日本の精神科医療に変化をもたらすことを願うばかりだ。

身体拘束とは

一時的に身体を拘束し、運動の制限を行うこと。
自殺企図または自傷行為が著しい場合や、多動又は不穏が顕著である場合に行われる。
身体的障害を生じさせる恐れもあるため、早急に他の方法に切り替える必要があるとされている。

最新情報をチェックしよう!