老眼を治す目薬⁉アメリカ医薬品局が承認

年を重ねると誰にでもいつかは訪れる「老眼」。
老眼とは、モノを見るときにピントを合わせる目の調節機能の衰えが原因で起こります。
つまり、レンズの役目である「水晶体」が硬くなり、近くを見るときに必要な調節ができなくなる状態をいいます。
年齢を重ねることで起きる水晶体の老化は15歳頃から始まるといわれますが、一般的には40歳を過ぎる頃からピントが合わせにくくなるという自覚症状が現れて「老眼」に気づくというわけです。

残念ながら老眼が治ることはありません。
しかし10月28日に、1日1回の投与で老眼を改善させる初めての点眼薬Pilocarpine(商品名 Vuity)が米国医薬品局(FDA)で承認されました。
これはアメリカにあるアッヴィの子会社であるアイルランド・アラガンが開発しました。

老眼への効果

前述の通り、老眼(老視)は近くを見るときに必要な調節ができなくなる状態です。しかし、Pilocarpineを点眼することで瞳孔の大きさが縮小し、遠くを見る視力には影響を与えないで、近くと中間の距離を見る視力を改善させることが期待できます。
点眼から15分程度で効果が表れ、最大で6時間程度効果が持続するといわれています。
なお、日本では緑内障または診断・治療を目的とする縮瞳に効能・効果があるとして保険適用されているようです。

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