飲みすぎると認知症になる?コーヒーが持つリスクと効果

  • 2021年11月20日
  • 2021年12月19日
  • 精神科

コーヒーは世界的に人気な飲み物ですが、健康への影響についてはまだ完全にはわかっていません。
そんな中、南オーストラリア大学が
1日にコーヒーを6杯以上飲む人は、そうでない人と比べて認知症のリスクが53%も上昇したと報告しました。

この研究はイギリスの50万人から収集した遺伝的データ・健康データをまとめた英国バイオバンクを元にしたものです。研究チームはその英国バイオバンクに参加した37~73歳の1万7702人のデータを解析して、コーヒーの大量摂取が脳の総容量の減少と認知症のリスクの増加に関連していることを発見しました。

「考えられるすべての変化を考慮すると、コーヒーの摂取量が多いことは、脳のボリュームが減少することに一貫して関連していることが分かった。基本的に1日6杯以上のコーヒーを飲むと、認知症や脳卒中などの脳疾患のリスクにさらされる可能性がある」と研究者は語ります。

ただし、過去には1日に3~5杯のコーヒーを飲んでいると、晩年機に認知症リスクが約65%減少すると2018年に東フィンランド大学の研究で報告されています。
2つの研究は真逆の事を言っているようで、実は大きく矛盾はしていません。
要はコーヒーを飲む量が大切なのです。
別の研究者も「この研究は、コーヒーの大量摂取と脳の健康に関する重要な洞察を提供しているが、人生の多くのことと同様に、節度が鍵となる。」と述べていて、摂取量のバランスを見つけることが健康のために重要であると訴えています。

コーヒーを日常的に多く飲んでいる人は、今後摂取量を考えていく必要性があるかもしれません。

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