東京慈恵会医科大学の研究グループは2020年、うつ病の原因となり得るウイルスの遺伝子を発見したと発表した。
ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)内の特定の遺伝子が、うつ病発症に関与することを確認。研究グループはこの遺伝子を、映画の登場人物にちなみ「SITH-1」と命名した。
HHV-6は、多くの人が幼少期に感染する突発性発疹の原因ウイルスである。
通常は血液中などに潜伏しているが、疲労蓄積時に唾液中で急増することがこれまでの研究で判明しており、このウイルスがうつ病に関係する可能性が示唆されていた。
マウスを用いた実験により、ウイルスが鼻から脳の嗅球に感染する経路が示された。
SITH-1遺伝子が作るタンパク質が嗅球の細胞死を引き起こし、脳のストレス反応を増強させるメカニズムが明らかになったのである。
実際にうつ病患者の血液検査では、8割でSITH-1タンパク質に対する抗体が検出されている。
このタンパク質を持つ人は、持たない人と比較して約12倍うつ病になりやすいことも判明。
この発見は、うつ病の新たな治療法開発につながるとして研究が続けられている。
【ネットの反応】
・ヘルペス万病の元すぎて怖いです。
・精神論はこれで完全に崩壊しますな。
・うつ病は心の弱さからくる病気ではない。
・鬱病で苦しむ人達に、明るい希望ですね。
元記事はこちら:https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000186579.html