虫歯や歯周病は、初期には自覚症状がないことも少なくない。
しかし、そのまま放置すると、様々な問題を引き起こす可能性がある。
虫歯を放置すると、初期の痛みから神経の死に至り、最終的には歯根を通じて骨の中に膿を形成する可能性がある。
重症化すると、顎や首の腫れを引き起こし、気道を圧迫して死に至る危険性もある。
また、虫歯が原因で脳に膿が溜まる事例や、歯が欠けたまま放置することで口腔がんが発生するリスクも存在する。
歯周病は、歯垢が原因で歯肉の炎症や歯を支える骨の破壊を引き起こす。
炎症によって生じる毒素は血流を通じて全身に影響を及ぼし、狭心症や心筋梗塞などの循環器系疾患、脳梗塞などの脳血管疾患のリスクを高める。
さらに、歯周病菌は血液中の糖の取り込みを阻害し、糖尿病を悪化させる。糖尿病患者は歯周病も悪化しやすいという相互関係も存在する。
高齢者においては、口腔内の細菌が増殖し、唾液とともに肺に流れ込むことで誤嚥性肺炎を引き起こすリスクが高まる。咳嗽反射の低下も誤嚥性肺炎を助長する。
歯は単なる咀嚼器官ではなく体の一部であり、虫歯や歯周病を放置することで全身の様々な重篤な疾患に繋がる可能性がある。
痛みがないからといって放置せず、歯科医師による適切な治療、口腔ケア指導、定期的なメンテナンスが重要である。
【ネットの反応】
・歯周病も、ただの歯茎の腫れじゃないんだね、怖い。
・この記事読んで、自分の歯をもっと大切にしようと思った
・痛くなってから慌てるんじゃなくて、予防が大事なんだろうな
・フロスも使わなきゃ
元記事はこちら：https://medical.jiji.com/column5/356
