昭和4年発行の書物に記された驚異の発想に、目どころか脳からウロコが出る人が続出しています。
「書の大家が残した往年の漢字は、平面ではなく立体的なカタチをしている」と主張し、実際に六面体の中に落とし込んで幾何学的に美しさの秘訣を追究している昭和4年の本。
— 書体讃歌 (@typeface_anthem) May 28, 2022
同じ文字でも陰と陽の2種類があったりする。楷書草書の区別はなく、全ての文字を六面体のパーツで解釈できるらしい。仮名もOK。 pic.twitter.com/9XXTaPnStS
え!?な・・・え?!
もう一回、説明お願いします・・・!
ネットの反応
・いつの時代もいろんなフェチの人がいるもんだなぁ。
・えっと…よくわからないけどよく分かりたいです。もう少し後で読み込んでみるメモ。
・脳からウロコが落ちるような発想…古いも新しいもないですね
・紙の上に三次元の世界があったなんて…
・すごいな、漢字に奥行きが見えたのか
・つまり3次元に存在している文字をある角度から見ると美しい漢字になっているという考え方ですかね? まるでこの時代にVRがあって、その中でぐりぐり動かして観察しているかのような発想。
・昭和四年にこんな考えを持ち本にまでしている人がいるなんてびっくり! 目からうろこです
驚きなのは、「なるほど面白い!」と共感する人が多いということでした!
ピタゴラスイッチのスレスレのような発想かな?と、必死に納得しようとして迷走する私もいます。
インタビュー
今回、書体讃歌@typeface_anthemさんが、快くインタビューに答えてくださいました。
ーーー今までにない驚きの発想で話題となっている投稿ですが、書体に興味を持たれたきっかけ、もしくは今回の投稿をされたきっかけについてお聞かせ下さい。
書体讃歌@typeface_anthemさん:
昔から文字や言葉に関心があったようで、寝る前の愛読書が絵本ではなく国語辞典だったり、街中の看板を手あたり次第連呼する変わった子供だったと両親から聞いています。
中学生の時、ふと目にした「丸明オールド」という書体の美しさに衝撃を受け、そこから見つけたフォントの名前をひとつひとつ調べるようになりました。
「文字のカタチだけでこんなにも印象を変えられるんだ」と、書体デザインの奥深さにとりつかれました。
特に昔の文字には味わい深いものが多く、ネットで古い資料はないかよく探しています。今回のツイートもリサーチ中に偶然発見したものです。
「文字を立体でとらえる」なんて、90年前にできた発想とは思えないですよね。私もビックリしています。
ーーー多種多様な書体や日常の気づき、音楽など様々な発信をされていますが、投稿する際に意識されていることはありますか?
書体讃歌@typeface_anthemさん:基本的に自分が面白いなと思ったことですが、あまり一般には知られていないであろうマニアックなものをツイートするように心がけています。
SNSはお互いに名前も声もわからない方々と交流する場ですが、そんな中で自分と趣味の合う人、好きなものが似ている人と出会えるのはとても素敵なことだなぁと感じています。
皆さんも書体に溺れましょう。沼にハマりましょう。文字を崇めよ……
まとめ
こちらは、美しい文字を書くための参考書のような本なのだそうです。
美しい文字を書くには、文字を立体に捕らえて書いてみると良い、ということですね。
って、できるかーい!
そんな私みたいな初心者には、専用の便箋と定規もセットで販売されていたそう。ちょっと欲しくなってしまいますよね。
書体讃歌@typeface_anthemさんは、他にも沢山の書体の魅力をツイートされています。
ぜひそちらも、チェックしてみて下さいね!
書体讃歌@typeface_anthemさん、今回は大変おもしろいお話を聞かせていただき、ありがとうございました!