人の体にはおよそ100兆個もの菌が生息している。
乳酸菌やビフィズス菌という名前に聞き覚えのある人は多いだろう。
これらは「善玉菌」と言われ、消化や免疫に関係し、健康の維持・老化の防止に役立つと言われている。
注目?役立つロイテリ菌
そして近頃は、ロイテリ菌という菌にも注目が集まっている。
これはヒト由来の乳酸菌で、大昔からからヒトをはじめとする様々な動物と共存していたことがわかっている菌だ。
スウェーデンのカロリンスカ研究所でおよそ30年に渡って研究が続けられており、現在は世界100カ国以上で活用されている。
ロイテリ菌は、ロイテリンという抗菌物質を作り出し、次のような効果・特徴を持っている。
悪玉菌の発育を抑える。
ビフィズス菌などの善玉菌と共存する。
腸内フローラ (※) を整える。
歯ぐきの炎症・虫歯菌の増殖を抑える。
つまり、ロイテリ菌は体内の細菌バランスを保ってくれるのだ。
この菌を含むサプリメントや、ヨーグルトなどの食品にも入っている場合もあるため、ぜひ取り入れてみよう。
用語集
腸内フローラ …腸内に棲んでいる細菌は、菌種ごとに集団となって腸の壁に張り付いている。この状態が、群生する花畑(flora)にみえることから「腸内フローラ」と呼ばれる。これは一人ひとり異なったパターンを持つ。