死亡・疾病リスクが下がる筋トレの最適時間は…?

近年マラソンやジム通いする人が増えていますが、コロナ禍では自宅で簡単にできる筋トレが特に注目されるようになりました。
運動は健康に良いと知られていますが、筋トレにおいてはガンや心臓病を予防したり、総合的に死亡リスクを下げる効果もあるというのです。
では、どの程度実施すれば健康になるか、それを知っている人は少ないのではないでしょうか。

そこで、東北大学を始めとした研究グループは、複数の研究を分析し筋トレ時間と健康効果の関連を調査しました。対象は18歳以上の成人にしぼり、疾病については、心血管疾患(脳梗塞など)、がん、糖尿病、部位別のがん、死因を問わない死亡などを分析対象として、筋トレを全くしないグループと比較しました。
その結果、それぞれのリスクが最も低い最適な筋トレ時間は、以下のようになりました。

・死亡リスク:週40分(1日平均では約6分)
・心血管疾患:週60分(1日平均では約9分)
・全がんリスク:週30分(1日平均では約4分)
リスク減少は約10~20%程度。

その一方で、週130~140分(1日平均では約20分)を超えると健康目的でのメリットはなくなり、むしろ筋トレをまったくしない場合とリスクが同じとなり、さらに超えるとリスクが高まるということが判明しました。なお、糖尿病のリスクに関しては筋トレ時間が長い程リスクも低くなったようです。

このことから、筋トレには健康効果がある一方で、やりすぎるとかえって死亡リスクなどが高まる可能性を示しています。
何事もやり過ぎには注意です。
程よく長期的に筋トレをしてみてはいかがでしょうか。

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