「セルフ・コンパッション」という言葉をご存知だろうか。
これは「自己への思いやり」を指す言葉で、ネガティブなことも含めて自分を受け入れることを指す。欧米諸国にて広まった。
この「セルフ・コンパッション」は、精神的・身体的健康にも深く関わっている。
最新の研究では、このセルフ・コンパッションを持っている人ほど、日々感じる充実感も高くなることが報告された。
研究は、大学生を始めとした計505名の被験者を対象に行われた。
研究者らは、セルフ・コンパッションを持つ人の一般的な傾向と、特定の状況におけるその人のセルフ・コンパッションについて調査を行った。
合わせて、退屈を感じる傾向と退屈さを感じる場面 についても調査した。
すると、セルフ・コンパッションのレベルが高い人は、退屈する傾向が少ないことがわかった。
これを踏まえて研究チームは、セルフ・コンパッションは、人生の意味に対する認識を高め、結果として退屈やネガティブな感情にひたる時間を減らし、充足感をアップさせることにつながると考察する。
退屈感・ネガティブな気持ちは落ち込み、ひいてはうつ病などの精神疾患とも関係している。
他人を思うように、自分のことも思いやってみよう。