国立長寿医療研究センター研究所は、日本とイギリスに住む高齢者の生活と健康に関するデータの調査を行った。
まず社会的孤立の度合いを評価する要素としては、以下5点の条件が用いられた。
・未婚である
・子どもとの関わりが乏しい
・親戚との交流が少ない
・友人とのつながりが希薄
・社会参加を行っていない
調査チームは上記の条件に該当する人がその後うつになるリスクを調べた。
すると社会的孤立が高まっている高齢者ほど、リスクも高いと報告された。
それぞれの「孤立」とうつのリスク
日英を比較したところ、「子どもとの関わりが乏しい」が共通する要因だと分かった。
そして日本の高齢者では、上記に加えて「社会参加を行っていない」ことが特にリスクを高めていた。
「孤立している」とされた人数は日本の方が多く、独居者の増加により日本も今後深刻な状況になると予想され
る。また、新型コロナウイルスの流行で孤立がさらに深まっていることも懸念されている。
孤立対策として子どもとの交流や社会参加を促そうとする動きが起こっており、対策が急がれる。