顔が魅力的な人は、顔が良いことに加えて血液中の細菌に対する免疫力までも高い!?
そんな興味深い研究が、米テキサスクリスチャン大学(TCU)より報告されました。
世界の様々な文化の間でも、顔の魅力というものはある程度一致していることはご存知でしょう。
外国で魅力的とされている人は、日本であっても多くの人が魅力的に感じると思います。
このことから、顔の魅力を人類が何等かの生物学的な指標の元判断していることが分かります。
しかし、具体的な指標は今まで明らかにされていませんでした。
そこで、同大の研究チームは魅力と免疫力に着目し、調査を行ったのです。
まず調査を行う上で、159人の男女の顔写真を撮影、それと同時に血液サンプルの採取を実施。
ここでは、撮影の際に表情を中立に保つことと、化粧などは行わないことが求められました。
その次に参加者492人の男女が、前述の撮影された159名の顔に対して魅力を評価していきました。
その結果、魅力的な顔と判断された人の血液ほど、白血球が細菌を飲み込む”食作用”が活発であることが明らかになったのです。
更に統計的な分析により、魅力的な顔の男性は、がん細胞やウイルスを殺す”ナチュラルキラー細胞”の数が多いことが分かりました。
一方で、魅力的な顔の女性の血しょうは、侵入した細菌の増殖を抑える能力が高いということが判明したと報告されています。
魅力的な顔の男女は、どちらも白血球の動きが活発なうえ、男性はウイルスの殺傷能力、女性は細菌感染への防御力が高い傾向ということが明らかになりました。
同チームは、進化を経て免疫能力を顔から判断できるようになったのではと述べています。