その不安は「脳」のせい?全般性不安障害の特徴と研究

全般性不安障害(GAD)という病気をご存知だろうか。

イギリス ケンブリッジ大学の心理学者、レメス氏によれば、GADは日々の生活で過度な不安や心配をコントロールできない状態を指すという。
具体的な症状としては、心拍数増加、息切れ、発汗などの過覚醒症状が挙げられる。
そして慢性的な不安が続くことにより、仕事や人間関係などの日常生活に影響を及ぼす。
尚、女性は男性のおよそ2倍発症している。

GADは根本的な原因は未だ不明のままであるため、治療が最も困難な不安障害の一つだ。

不安と脳の関係

しかし、最近行われた脳とGADに関する研究により、GAD患者の脳では、前頭前野の神経活動が低いということがわかった。
前頭前野は自律神経系を調節し、恐怖感や安心感などを司る領域だ。

研究者は、GAD患者に見られたような異常に活動が低い前頭皮質は、身体の覚醒をコントロールする能力を低下させる一因になっていると考えている

この結果により、GAD患者が様々な状況で頻繁に不安を感じる根本的な理由を明らかにすることが期待できるという。

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