日本の国民食と言っても良いほど、人気なカレー。
それが、単に美味しいだけでなく健康面で効果が見られると韓国の順天大学校が発表しました。
18歳以上の17,625人を対象として、カレーライスの消費と心血管疾患・2型糖尿病(※1)・関節炎・うつ病の関連性を調査しました。
調査の上では、社会人口統計学的特性(※2)、ライフスタイル、病歴、現在の投薬歴、家族歴、そして食物消費に関するデータを収集し、関連性については多変数調整分析を使用し調査を進めました。
その結果、以下の事が判明したのです。
【カレーライスの消費が多かった人が少なかった人と比較して低い項目】
・トリグリセリドの上昇割合
(中性脂肪/食品の脂質や、体脂肪の大部分を占める物質。所謂、脂肪。)
・HbA1cの上昇割合
(ヘモグロビンエーワンシー/血中のブドウ糖とヘモグロビンが結合した、糖化ヘモグロビンの割合)
・グルコースの上昇割合
(ブドウ糖/人体にとっては大変重要な栄養素だが、摂取しるぎると肥満を招く。)
・高血圧のリスク
・2型糖尿病のリスク
・うつ病のリスク
このことから、順天大学校のHai Duc Nguyen氏らは、今後継続した調査が必要であるものの、カレーライスを食べることで各疾病のリスク軽減やメンタルヘルスを保護する可能性が示されたと述べます。
何事も摂りすぎは悪影響です。
しかし、適度に摂取すると身体的にも精神的にもカレーライスは私達に良い影響を与えてくれます。
落ち込んだ時はカレーライスを食べてみてはいかがでしょうか。
用語集
※1)2型糖尿病:血中のブドウ糖が正常よりも多くなる病。原因としては、遺伝などの体質や運動不足、高カロリー・高脂肪食が考えられる。
※2)社会人口統計学的特性:個人を特徴付ける基本的特性であり、性別・年齢・身長・体重・人種・民族のような、ある程度客観的に判別できる特徴分類のこと。