『○○の大きさ』がダイエットやアンチエイジングに効果的!?【精神科医が分析】

食事と健康の関係は古くから注目されてきたが、「噛む習慣」と「お皿の大きさ」がダイエットやアンチエイジングに直結することが、科学的にも示されているという。

「噛む習慣」は想像がつく方も多いかもしれないが、「お皿の大きさ」が関連しているというのはどういうことなのか。
ゆうメンタルクリニック総院長のゆうきゆう医師に話を聞いた。

◆ よく噛むことは美容にも効果的!

「食事を何度も噛むことで分泌される『パロチン』というホルモンは、若返りホルモンとも呼ばれ、体や顔を若く美しく保つ働きがある」とゆうき医師は話す。

また、噛む回数が増えることで満腹感を得やすくなり、自然と食事量が減少するため、美容と健康の両面にメリットがあるという。

◆ 噛む「回数」ではなく「秒数」が重要!?

一般的に「30回を目安に噛んで食べましょう」と指導されることが多いが、ゆうき医師によれば、重要なのは「回数」ではなく「秒数」だという。

一口ごとに次の口まで10秒以上間を空けることで、結果的に咀嚼回数が増え、パロチン分泌が促される。
20秒、30秒とさらに時間を延ばすと、より効果的だそうだ。

加えて、実は「誰かと一緒に食事をすること」もダイエットに効果的なのだとか。

「会話によって自然に食べる速度が落ち、過食を防ぐ効果があります。逆に一人で食べると、つい早食いになり、食べすぎてしまう傾向がある」とゆうき医師は指摘する。

◆ 「お皿の大きさ」で食事量を減らせる!?

一方で、ゆうき医師によると「食べすぎ」を防ぐもう一つの鍵は「お皿の大きさ」であることが実験で明らかになっているのだとか。

コーネル大学の心理学者、ブライアン・ワンシンク氏の研究によると、大きな皿を使った参加者は小さな皿の参加者に比べ、52%多く料理を取り、45%多く食べていた。

「人間は自分の意志で食事量をコントロールしていると思いがちですが、実は環境や視覚的な要因に大きく左右されているのです」とゆうき医師は解説する。

家庭でも意識的に小さなお皿を使うことで、自然と食事量を減らすことができるという。
これは「意志の力」ではなく「環境の工夫」によって得られる効果であり、継続しやすい方法といえる。

◆ まとめ

ダイエットやアンチエイジングには、激しい運動や強い意志だけでなく、日常のちょっとした工夫が大きな効果を生む。

噛む「秒数」を意識し、小さなお皿を使い、誰かと食事を楽しむ――。これらの習慣が、美しく健康的な体を維持するための近道となるだろう。

ダイエットが続かない、思ったように効果が表れないとお悩みの方は、今回のアドバイスをぜひ参考にしてみてほしい。

【ネットの反応】

・お皿の大きさが食欲に影響するの驚き!盲点だわ

・一緒に食事する相手を探すことから始めるか…

・今日から小皿生活スタートします!

・意志より環境っていう発想に納得しました。

ゆうきゆう
東京大学医学部卒業。精神科医・マンガ原作者。
ゆうメンタルクリニック・ゆうスキンクリニックグループ総院長。
医師業のかたわら心理学系サイトの運営、書籍執筆なども手がける。
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