近年の研究により、アルコールが脳に与える影響が深刻であることが明らかになってきた。
特に注目すべきは、アルコールによる脳の萎縮という現象である。
飲みすぎた日の翌朝、「昨晩の記憶がない」といった経験を持つ人は少なくない。
これは、記憶を司る「海馬」と呼ばれる脳の部位の働きが、アルコールによって一時的に停止するために起こる。
この状態が習慣化すると、海馬の一時的な機能不全が慢性化し、最終的には海馬の萎縮を引き起こす。
オックスフォード大学とロンドン大学の研究チームが行った共同調査では、飲酒量が増えるほど海馬の萎縮リスクが上昇することが明らかになった。
適量飲酒者は3.4倍、多量飲酒者は5.8倍も萎縮のリスクが高くなっていた。
東北大学加齢医学研究所による研究では、飲酒は高血圧や肥満と並ぶ脳萎縮の有力な要因であることが示された。
生涯飲酒量が多いほど脳萎縮が進み、認知症の発症リスクも高まるという。
脳の健康を守るためには、酒との付き合い方を見直すことが求められる。
【ネットの反応】
・酒は百薬の長だと思って安心してたけど、ちょっと考え直そうかな…
・たまにはノンアルにします。
・ノンアルや休肝日を上手に取り入れて、脳にもお休みを。
・少しならカラダにもイイって思ってただけに、ちょっとショックです。
元記事はこちら:https://www.axa.co.jp/100-year-life/health/20231228p/