名古屋大などは、うつ病やPTSDに悩む人に、皮膚に振動を与えるマスク型装置を顔に着けてもらい、症状が改善するかどうか確認する臨床研究を11月中旬に始めるとのこと。
過去の研究で、微細な振動を伴う低周波音によって軽度認知障害(MCI)の人の記憶力や注意力の改善を確認。
今回の臨床研究では自然由来の低周波音などを振動に変えて利用し、薬物に頼らないメンタルヘルスケア方法の確立を目指す。
名古屋大と秋田大による共同研究では、高齢者施設でMCIなどの35人に微細な振動を伴う低周波音を1カ月間流し、記憶力や注意力の改善を確認。
マウスを使った実験でも代謝や筋力、認知機能が上がったという。
ゆうメンタルクリニック総院長で、精神科医のゆうきゆう医師によると、
「皮膚の振動でうつ病などが改善する、というのは新しい視点だと思います。
実際に運動をすると、うつが改善する、という話があります。そしてその運動強度は関係ない、と言われています。
すなわち、オリンピックの選手レベルに運動をしても、ちょっとしたストレッチをしても、うつ改善の効果は大差がないのです。
そういう意味で、この『微細な振動』であっても改善効果がある、というのは大変興味深いです。そのレベルでもいいのかも、というのは衝撃的でした」
ちなみに、風邪の時などに使うマスクそのものはどんな精神的な効果があるのか。
その質問に対して同医師はこう答える。
「マスクそのものは、うつ改善にいい傾向があるとは言い切れません。逆にマスクをつけて認知症の方に接していると、認知症の人が表情が読めず、困ってしまう、という話もあるくらいです。
表情が読めないことは、精神的に悪影響があるとも言えます。
もちろん顔を隠して安心する、というのなら良いのですが、基本的には、長時間の着用はあまり良くないかもしれません」
参考にしたい。
【ネットの反応】
・顔の皮膚と脳に関連があるということ?
・もしこれが成功したなら薬物以外の治療法がまた一つ増えて助かる人も増えますね
・全然想像つかない
・高齢者施設や軽度認知障害というワード的に、認知症の分野でも使えるようになるのかな
元記事はこちら:https://news.yahoo.co.jp/articles/a048d9b1cb7e62edb6d8575745ae20b6d7b0f065