11月29日、米英語辞典のメリアム・ウェブスターにより、2021年のワード・オブ・ザ・イヤーが「ワクチン(Vaccine)」に決定したと発表された。
ちなみに昨年2020年は世界に大きな影響を与えた「パンデミック(Pandemic)」が選ばれていた。
この言葉への注目度
「ワクチン(Vaccine)」への注目度について、メリアム・ウェブスターは次のように述べている。
「この言葉の定義に対する関心は、過去1年間で非常に高く、2020年から前年比で601%増加した。
しかしこの言葉への関心は、新型コロナウイルスのパンデミックが始まって以来高く、2020年に行われたワクチンの資金調達、開発、試験、そして最終的な流通について多くの議論が交わされた。
また2021年と2019年を比較すると、この間における 「ワクチン」 という言葉への関心は1048%増加と、その重要性はさらに明白になっている。」
ワクチンは「可能性の象徴」
また、次のようなコメントも述べられた。
「2021年当時、ワクチンという言葉は医学的な言葉の意味をはるかに超えていた。
多くの人々にとって、この言葉はパンデミック以前の生活に戻る「可能性の象徴」となっていた。
一方で、個人の選択、政治的所属、職業上の規制、学校の安全、医療の不平等などの議論の中心にもなった。」
現在も3回目のワクチン(ブースター接種)や、新しい変異株について報道が続いており、今後も医学的用語に注目が集まることが予想される。
Merriam-Webster’s Word of the Year 2021