現代社会においてけして目を逸らしてはいけない、深刻な問題を描いたポスターを見かけた味ぽんさん（@ajiponteacher）の投稿が反響を呼んでいます。
味ぽんさんの投稿した画像がこちらです。
こちらは「いじめ・自殺防止」ポスターコンテストで最優秀賞に選ばれた大澄琉歌さんの作品とのこと。
画像のポスターについて味ぽんさんは
「まじでこのポスター良くできている。唸った。子どもたちのSOS見逃さないように。」
とコメント。
ポスターに描かれた少女は一見目を細めて笑っているようですが、眉毛は下がっており、心の底から出た笑顔ではなさそうです。
さらにじっくり見てみると、少女の頭には少女へ向けられた心無い攻撃的な言葉が、そして胸元には助けを求める、少女の本心と思われる言葉がびっしりと書かれています。
どの言葉も見ていてこちらも苦しいものばかりです…こんな苦しみを抱える子供達の本心を見抜き、我々は手を差し伸べるべきですね。
味ぽんさんは、そんな大切な思いを拡散して下さいました。
ネットでの反応は？
今回の味ぽんさんの投稿を見た方々の反応は以下の通りです。
・このポスター学校の階段に貼ってある。めっちゃ辛くなる。
・最初はぱっと見たから分かんなかったけどズームしてらちょっと鳥肌が…
・これは絶対他の人にも見て欲しい…
・これはよく出来たポスターですね 笑顔が刺さる…
・もしかしたら、「すごいニコニコしたポスターだな。」くらいで流してしまうかも。もっと見ることを意識しよう。
・子を持つ親なのでこんな辛いこと世の中から無くなって欲しいと願うばかりです。
・もっと色んな人にこのポスターを見て欲しいって思いました。
実にたくさんの方が真剣にポスターの内容についての考えを発言していました。
また、「自分の学校にも掲示が欲しい」という考えを述べる方もいらっしゃいました。
たくさんの人の目に触れることで、人々が苦しみから解放される機会が増えることを願います。
インタビュー
画像の投稿者である味ぽんさんがインタビューに応じて下さいました。
―――ポスターの仕掛けに気付いて驚かれた方もたくさんいらっしゃったと思います。今回の投稿をされたきっかけ・いきさつを教えて頂けますか？
味ぽんさん：
きっかけは、私自身が小学校教諭ということもあり、学校でクラスの子どもたちの清掃場所の廊下に掲示してあるこのポスターを見たことです。そこから、子供の自殺数が過去最多であること、大人ですら大きなストレスを抱え、子供たちにとっては計り知れないほど大きいだろうと考えられるコロナ禍のストレスなど、子供たちを取り巻く環境や昨今の社会情勢を思って呟きました。このポスターの意図であるいじめや内なる思いを見逃さないよう、少しでも広まって社会全体で助け合って過ごせるようにという願いを込めました。
――― 日々ハッとさせられる投稿や、優しい気持ちにしてくれる言葉を投稿をされておられますが、ツイートの際に何か意識していることはありますか？
味ぽんさん：
特に強い思いをもって呟いたり活動したりしているわけではありませんが、子供たちは社会にとっての未来ある宝であって、それを育てる教員という仕事は尊い存在であると同時に外に出ればただの大人であることは意識して、他愛もない呟きをしていると思います。子供たちが笑顔に過ごすために、日々忙しい先生も笑顔でいてほしいという願いは常にもっていて、意図せずそういった投稿になることもあるかと思います。
生徒さん達を大切に思う味ぽんさんのお人柄が滲み出ていますね。
味ぽんさん、とても誠実に答えて頂き本当にありがとうございました。
味ぽんさん（@ajiponteacher）はご自身のTwitterのアカウントで、今回のような投稿も含む教職の立場からならではの意見を日々発信されておられます。
親御さんでもある味ぽんさんが投稿される社会の問題が多くの方々の目にとまり、少しでも皆で心やすらかに過ごせる日がくることを祈って止みません。
